せみに鳴き声で対抗する
洗濯物を干すため、ベランダに出ました。
せみがいました。
天井部分に留まって、ミンミン鳴いていました。
追い払うため、わたしは「グワオ〜〜〜〜〜!!」と叫びました。
せみは、ピクリともしませんでした。
拳を振り上げ、威嚇しました。
せみはピクリともしませんでした。
ティッシュペーパーを丸めて投げました。
当たりませんでした。
せみはピクリともしませんでした。
途方に暮れ、昼寝をして起きたら、せみはいなくなっていました。
ムシキングというものが流行っていると聞きました。
子どもたちが虫を嫌わないとは、良いことです。
わたしも子どもの頃は虫が好きでした。
だから、町内草むしり大会の時には草をむしらず、ミミズばっかり切っていました。
切っても死なないと聞いたので、一匹を10等分くらいにしました。
生きていると思っていたけど、たぶん死んでいました。
アリを潰しては、お墓を作り、お墓を作ったから良いことをしたのだと、思い込んでいた時期もありました。
虫はおもちゃじゃないんです。
生き物なんです。
ところで、ムシキングはおもちゃ屋で買えるのでしょうか。
売っていたら、買いに行こうと思います。
ダイソーに売っていたら、もっと嬉しいのですが。