かわいさの度合いで、死期を予測する

昨日、金魚が1匹死にました。
右手に割り箸、左手に金魚を持って、公園に行きました。
割り箸で土を掘り、金魚を埋めました。


右手には土の付いた割り箸で、左手は空きました。
ポケットにお財布を入れていたので、そのまま散歩することにしました。


途中、コンビニのごみ箱に、割り箸を捨てました。


美容室の前を通りかかり、ぶらりと入ってみました。
初めて来た客に書かせるというアンケート用紙に記入しました。
「ご来店のきっかけは」という質問に対する答えの選択肢に、「お買い物のついでに」というのはあっても、「金魚を埋めたついでに」というのはありませんでした。


髪を切ってもらっている最中、鏡の中の自分を見ました。
2週間くらい前に突然大量にできたニキビが、すっかり良くなっていることに気付きました。
さすが、10年ぶりにニキビ対策用品を……、しかも5000円分買っただけはあったなぁ、と思いました。


髪型が変わり、ちょっといい気分で美容室を出ました。


家に帰ると、金魚がさらに2匹、死にそうになっていました。


死んでしまった金魚は、弱る直前、なぜかやたらとかわいく見えました。
今、弱っている金魚たちが、前日どんな様子だったか、思い出せません。


死ぬか死なないかを予測できる、重要なポイントかもしれないのに。


とりあえず、わたしは、新しい髪型が気に入っています。
かわいくなったかもしれません。