主婦日記

 昨夜は『心中エレジー」を、今夜は『DV』を観ました。
そして、昨日今日と、DVDを観終わった後、部屋の掃除をしました。


昨日は、深夜11時半から、台所用洗剤を水で薄めた液をスポンジに付けて、合成皮革のソファーを1時間かけて磨きました。
今日は10時半から、クイックルワイパーでフローリングを磨いたり、絨毯をコロコロしたり、トイレ掃除をしたりしました。


邦画を観ると、部屋の掃除をしなくちゃ、という強迫観念に駆られます。
邦画に出てくる部屋は、ちょっとおしゃれだけど、洋画ほどおしゃれじゃありません。
ちゃんと生活感とかも再現してあります。


生活感は再現してあるけど、やっぱり埃とかは、落ちてなさそうです。


このへんで、わたしは現実と虚構の区別が付かなくなります。


「あの生活感がありつつも、きれいに掃除された部屋は、あの人(映画の中のヒロイン)が毎日、掃除機をかけてるために、保たれている……
それに引き換え、わたしは掃除機の音が怖いという変な理由で、ほとんど掃除機をかけていない。
クイックルワイパーだって、3日にいっぺんくらいしかやってない」


そんなことを映画を観ながら考えてしまい、しまいには、「早く映画終わんないかなぁ。わたし、クイックルワイパーやんなきゃいけないんだけど……」と、気持ちが完全に逸れてしまいます。


しかも、今回観た2本の映画は、両方とも、20代の主婦が主人公です。
わたしも主婦なので、負けるわけにはいきません。
でも、完全に負けています。
家事もちゃんとやっていて、さらに仕事もして、そしてきれいで……


『心中エレジー』のほうなんて、観ながらテレビ画面に向かって、「鉄パイプ持たせりゃどんな女だって、3割増しくらいきれいに映るんだよ」と、くだを巻く始末でした。
完全に嫉妬の鬼と化していました。


やっぱり、現実と虚構の区別が付いていません。


『DV』で、奥さんがDV夫に無理やりセックスさせられるシーンを見ても、「いいなぁ。エンケンに抱かれてる。いいなぁ。エンケンの背中かっこいいなぁ。声とかも実際あんな感じなのかなぁ」と、ひたすらエンケンにメロメロでした。


全然物語に入り込めないわたしは、好きな俳優さん(のセックスシーン!)を観る、とか目的をはっきりさせて、映画を観るようにしようかなぁ、と今日ちょっと思いました。
あと、そろそろ部屋の掃除をしなきゃなぁ、でも億劫だなぁ、ってときに観ると、部屋が片付いて良いかもしれません。