お盆に虎眼を迎えねば
ベランダで洗濯物を干していたら、目の前のマンションの自転車置き場に、カラスがいるのが見えました。
カラスは、自転車のサドルの上に乗っていました。
ちょうどわたしが見始めた頃から、そのカラスは、サドルからサドルへ移る遊びを始めました。
サドルからサドルへピョン。
今度はサドルとサドルの距離が開いているから一瞬ためらって……
それでも、ピョン。
ピョンピョンピョン。
その遊びは、楽しそうでした。
今度カラスに生まれ変わったら、わたしもあの遊びをやろう、と思いました。
そのためには、来世までちゃんと、記憶しておかなければなりません。
「脳のどこだかわかんないけど、奥の方に入れ」と念じながら、その遊びを記憶しました。
そこで、ハタと気付きました。
『わたし、カラスに生まれ変わるとは限らないや』
そうです。
来世で何に生まれ変わるかなんて、わかりません。
前世だって、もちろんわかりません。
そんなもの、わかるはずないのです。
ただ、唯一わかっていることは、わたしのご先祖様が岩本虎眼だということくらいです。
シグルイご先祖占いをやったら、そういう結果になりました。
この占い、名前と生年月日を入力しただけで、結果がわかります。
てっきり、20個とか、たくさんの質問に答えた後に結果が出ると思っていたわたしは、名前と生年月日を入力したあと、「よおし!!これから質問に答えるぞ。絶対、虎眼にだけはなりませんように」と心の準備をしていました。
その横で天才が「結果!」ボタンをあっさりクリックし、わたしは彼から、「君、やっぱり虎眼だったよ」と告げられました。
なんでやっぱりなのか、わたしにはさっぱりわかりません。
- 作者: 山口貴由,南條範夫
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2006/04/20
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上の画像で、一番大きく描かれているのが虎眼です。