老舗も肯定、纏足文化
ここは中国か!?
纏足か!?
そうか、纏足ならしかたねぇ。
ってことで、昨日、老舗の靴屋、銀座本店でパンプスを買ってきた。
いや、なんかもう、ほんと纏足だよ。
履いてみながら店員さんに、「あの、ここきついんですけど」と言ったら、「そこはきつくていいんですよ。そこがきつくないと脱げますから」という答えが帰ってきた。
『きついと痛いじゃないですか!?長時間履いてたら絶対痛くなるじゃないですか!?』と言おうと思ったけど、とうてい言えなかった。
なぜなら・・・・・・
「パンプスとはそういうものなんですよ」とまで言われてしまったから。
あぁ。
にこやかに・・・・・・
あの女性は・・・・・・
纏足を肯定していらした。
完全に肯定できなかったわたしは、ラブリーなパンプスの入った紙袋を憂鬱な顔でぶらさげ、帰りの電車に乗った。
右手に老舗の靴屋のロゴが入った紙袋。
左手にはビニール傘。
最寄りの駅に付き、家に向かって歩いているとき、とうとう衝動が抑えきれなくなった。
傘を振りかぶり、街路樹を思いっきり叩いた。
2回叩いた。
すっきりした。
すっきりしたはずなのに、ちょっと涙が出た。
紙袋をぶんぶん振り回しながら帰った。
生きるのって辛いと思った。