プレッシャー

小説の登場人物が詩を書いています。
だから、わたしも詩を書くことにしました。
この「だから」が、自分でもわかりません。


さらにだから、わたしも『詩の朗読会』に参加することにしました。
こっちの「だから」は、もっとわかりません。


参加というのは見るだけのことも指すと思うのですが、どうせだからわたしもオープンマイクで詩を朗読しよう!


そう思って、10日後くらいに「詩の朗読会」が開催されるカフェを、今日下見に行ってきました。
下見で、ただのカフェでココアを飲んだだけなのに、やたらとそわそわしました。
きっとココアのせいです。
甘いココアで、いきなり血糖値が上がったためです。


帰りに本屋で、谷川俊太郎の、現代詩の傾向みたいな本と、詩の投稿雑誌を買いました。


初めて詩を書きます。
小説そっちのけで、詩を書きます。


できれば登場人物3人が書いたらこんなんだろう、という詩をたずさえて、朗読会に参加したいところです。


だけど……


17歳女子高生。
23歳無職女。
30代無職男。


この3人が書くであろう詩をわたしがそれぞれ1篇ずつ、持ち時間5分の中で朗読した場合、そしてその目論見が成功した場合……


はたから見れば、わたしは多重人格、28歳無職女となります。