女マフィアの日記

今日はセシルマクビーとピンキーガールズで服を買った。


セシルマクビーで買ったワンピースはJJだかRayだかに掲載されたものと同じ。
売られているときハンガーに雑誌の切り抜きが貼り付けてあったから、雑誌掲載商品だということがわかった。
ギャルのイメージが強いセシルマクビーで服を買うとき、毎回何かに負けたような気になる。
しかも今回買ったのはJJだかRayだかに掲載されたもの。
レジで会計をしているとき、「わたしも日和ったな」と思った。


ピンキーガールズはその名の通り、ピンクの服がたくさん売っていて、リボンの付いたデザインも多い。
ここではトレンチコートとスカートを買った。
ピンキーガールズで服を買うとき、「わたしも女なんだなぁ」と思う。
あんまり良い意味じゃなくて、「あ〜あ。困ったもんだ」って感じにそう思う。


夜、家に帰って、天才に買った服を着て見せた。
「せっかく新しい服を着たんだから出かけよう」と言われ、コンビニに向かった。


トレンチコートといえば銃。
そして、わたしはトレンチコートを着た女マフィア。
……という発想から、コンビニに着くまで何度も発砲する真似をしながら歩いた。
「それだと衝撃で手首が折れるぞ。もっと真っすぐ」と、天才の指導がいちいち入ったけど、わたしは何度やっても手首の折れる発砲の仕方しかできなかった。


天才はコンビニでコーラとポテトチップスを買っていた。
わたしは女マフィアだけど、拳銃どころか財布も持っていないことに気付いて、とくに買うものもないのに、手ぶらなことが急に恥ずかしくなった。


帰りは発砲ごっこをしないで小股でちょこちょこ歩いた。
発砲ごっこをしているときは夢中で気付かなかったけど、服の上から下から、風が入ってきて寒かったからだ。


まだ春物の服を着て出かけるには肌寒い。