明るみに出ないことの辛さ

このブログはまったく意味がない。


夫の独断で、別居、離婚、とあれよあれよという間に進んでいく。
わたしは気持ちの部分では、夫の決めた方向に付いて行くかたちで、だけど行動としては自ら不動産屋へ行って、部屋を決めてきた。
ついさっき不動産屋から電話があって、わたしのお願いしていた、大家さんとの家賃交渉がうまくいったという。
家賃が1000円安くなった。
礼金が2から1へと少なくしてもらえた。
わたしは今いる3LDKのマンションから、木造アパート1Kへ引っ越し、独りで生きていくことが決まった。
今日は契約時に必要な住民票を取りに役所へ行かないと。


……なんだか機械的に動いている。
止まると日に何度も泣くから動いていないと。
止まると、泣きつく相手の誰もいないわたしは実家に電話して、余計傷付くから動いていないと。
いつも通っている精神科に行っても、初診のときに5分も話を聞いてくれなかった医者に話す気になれない。薬を多めにくれるだけだ。
動いていないと。


動いているわたしを夫は「元気そう」と言う。
このブログのアクセス数も増えた。
意識的に読み手が暗くならないギリギリのラインを目指し、ネタが離婚、そういうブログは少ないと思う。
わたしが読むとしたら、ネタが離婚じゃないにしても、暗くならないギリギリ、白々しくないギリギリ、そういうものが読みたいから、書く。


だけどわたしの日常はギリギリをはるかに超えている。
誰かに話したい。
同情されたい。


夫は実家にも誰にも離婚のことは話していないと言う。
夫にとっては、1人で抱えきれないことじゃない。
むしろ、今までの生活のほうが、抱えきれないほどの責任感や不安を必死で抱えてきたのだろう。


わたしは今、抱えきれない。
「ブログにでも書けば」と夫は言う。


だからこうして書いた。
おもしろくない本音を書いた。


くだらない。
何も満たされない。
匿名だからとかそういう問題ではない。


だってこれじゃ、読むほうも書くほうも、どっちもつまらないじゃないか。


どちらかだけでも幸せになればいいね、そんな思いを秘めて、夫だけの意思である離婚に同意した。
そもそも、結婚したいというのが、わたしだけの意思だった。


一方通行は、片方が2人分苦しむか、どちらも苦しむかしかない。


わたしは今、自分だけの意思で結婚したことへの罰を与えられている。
「だから仕方ない。仕方ない」
気付けばそう呟いて、止まらず動いている。