2人はなかよし土筆の子
足の指を2本、骨折しました。
ベランダで洗濯物を干していました。
ベランダと部屋は、大きめの窓で隔てられています。
部屋に上がろうとしたとき、窓枠の、サッシの部分に足の指が引っかかりました。
指を引っかけたまま、部屋の中に向かって、ズテッと転びました。
イテテテテ。
へらへらへら。
痛がりながらも、自分のドジさ加減に、笑いがこみ上げてきました。
足を見ると、指2本があらぬ方向を向いていました。
絵に描いた土筆のように、中指と薬指が寄り添って、外側を向いているものだから、小指が窮屈そうに見えました。
それは、数時間後に、やたらめったら若い女医さんの手で、引っ張られ、もとの方向に戻されました。
所要時間3秒。
手作業でした。
固定され、松葉杖で帰宅しました。
足には、包帯が巻かれていて、靴も靴下も履けません。
こける前に履いていた靴下を洗濯機に入れようと、ふたを開けると、そこには生乾きの靴下やらタオルやらが入っていました。
あとちょっとで干し終わるというところでこけ、病院に行っているうちに、洗濯物のことはすっかり忘れていました。
見なかったことにして、洗濯機のふたを閉めました。
『さぁ、これから数週間、家で何をしようかなぁ』と思いました。