電車で食パン

パン焼き器に、はまっています。
うちにあるのは、1斤が焼けるパン焼き器です。
1斤焼くと、1人で1斤食べてしまいます。


山崎製パンの食パンを1人で1斤食べたら、気が狂ってるとしか思えません。
でも、パン焼き器で焼いた食パンなら、問題ありません。
おいしいからです。


ところで、食パンと言えば、電車です。


わたしの、「電車の中で食べた変なものランキング」1位は、食パンです。
しかも、2切れ食べました。
と言っても、薄切りです。


当時わたしは、学校で働いていました。
栄養士さんが、毎日、給食の残り(主に食パン)をくれるので、それを翌日の朝食にしていました。
でも、その日は、もらったその日に、帰りの電車の中で食べてしまいました。
ジャムとかバターとかは、残らなかったようで、もらえませんでした。
飲み物も、持っていませんでした。


ただただ、食パンだけを、もそもそもそもそと、電車の中で食べました。


それに比べて、今の生活は、なんと優雅なことか。


パン焼き器をセットします。
5時間後には、ビビビビビビビと、けたたましい音が鳴り響きます。
寝てたりして、止めないと、5分後にまた鳴ります。
それでも止めないと、また鳴ります。
さらにまた鳴ります。
さらにさらに鳴ります。
わたしはこれを「5分ごとの恐怖」と、そのまんまな名前で呼んでいます。


取り出します。
火傷します。
鍋つかみを嵌めているにもかかわらず、鍋つかみに隠れなかった、手首とかを火傷します。


きれいに切れるように、パン切り包丁を水で濡らします。
指でちょっと洗ったりなんかもします。
指を切ります。


包丁で切ることは諦め、1斤の食パンをちぎっては食べ、ちぎっては食べ、を繰り返します。


洗うのが面倒なのでふつうのスプーンは使わず、スーパーから大量に持ってきた、アイス用の木のスプーンで、ジャムを塗ったりもします。


そして、あっという間に、一斤完食です。


なんて優雅なんでしょうか!
電車で食パンを食べていた時代には、考えられなかった優雅さです。


明日の朝も、パン焼き器に起こされるのが、楽しみです。