わたしの夢

夢って、大事だと思うんですよ。
希望を持たないと、生きて行けないと思うんです。
わたしも子どもの頃は、たくさんの夢を持ちました。


飴細工職人になりたい』
テキ屋になりたい』
『花火師になりたい』
雛人形師になりたい』


……


でも、どの夢も、挑戦する前に諦めてしまいました。
『体力がないから……』
『師匠とうまくコミュニケーションできる自信がないから……』
なんてことのない理由で、夢をひとつずつ潰して、生きてきました。


大人になってからも同じでした。


『ボーカルになりたい……でも自信がない』
『ボクシングジムに通いたい……でも自信がない』
『仏像を彫ってみたい……でも自信がない』


なんでもかんでも諦めて、この先も生きて行くのかと思うと、心にぽっかり穴の開いたような気持ちになります。


『これからはもう、やってみたいと思ったことを、諦めたりしない』
そう誓いました。


だから、わたしは本当にやりたいことをやります。


なりたいものになります。


わたしがなりたいのは……


サークルクラッシャーです!!


サークルクラッシャーになるためには、まず、男性心理について学ばなければなりません。
本屋に行って、「女性向けエッセイ」と書かれた棚から、2、3冊の本を選んで買って来れば、きっと完璧でしょう。
ついでですので、社交能力をつけるために、「あなたも今日から吃らない!」(というタイトルの本があるかどうかは知りませんが……)みたいな本も合わせて買えば、さらに完璧です。


わたしは無職で、どこのコミュニティーにも所属していません。
壊したいコミュニティーを探し、そこに潜入したその日から、わたしのサークルクラッシャーとしての人生……、第2の人生が始まります。


それはそうと、今日、『サユリ1号』(村上かつら)を読み終えました。
サークルクラッシャーのお話です。
素晴らしくおもしろいマンガでした。


サークルクラッシャーのお話を読んだら、サークルクラッシャーになりたいと思いました。
仮面ライダー555のDVDをビデオ屋で借りて、着々と観ています。
そろそろ、「(仮面ライダーファイズになりたい」と言い出す頃になって参りました。


わたしはもう、飴細工職人になるために、何もできなかった、子どもの頃とは違います。
ファイズになりたいと思ったら、ちゃんと、本屋に行って、ファイズになるために役立ちそうな本を買って来れます。


行動を起こせる、大人になりました。