みんなの公園

Mori-Nie2005-10-25

只今、午後2時です。
公園に行こうかどうしようか迷っています。
公園に何をしに行くかというと、ポイを回しに行くのです。


「ポイ」とは、こんなもの
http://www.tirakita.com/ti_poi/ti_poi.shtmlです。
右手と左手に、それぞれ1本ずつ持って、8の字を描くように回します。
そのとき、右と左を一緒に回すのではなく、回すタイミングをずらすのがポイントです。


……、と偉そうに書いてますが、わたしも1週間前まで、ポイを知りませんでした。
8の字に回すというのも、回し方のひとつで、たぶんもっと、いろいろな回し方があるのだと思います。


ちょっと前に、一緒に暮らしている天才の友人がうちに来て、わたしの靴下を回して帰りました。
なぜ友人が靴下を回すのか、実はそのとき意味がわかっていませんでした。
うちのテーブルをリズミカルに叩いたりするわけも、さっぱりわかりませんでした。
そのわけが、やっとわかりました。


天才が、別の友人からポイを譲ってもらってきて、それを見たとき、「これだったのか」「これの練習のために靴下を回したり、手の動きを覚えるためにテーブルを叩いていたのか」とわかりました。
彼が譲ってもらったのは、友人お手製のポイで、わたしのぶんもありました。


その日、2人で深夜の公園に行き、和柄の素敵なポイを回しました。
初めてにしては、なかなかうまく回せました。
中にボールを入れて作ってあるようなので、ボールのアイデンティティーを考慮し、キャッチボールもしました。


しばらくポイで遊んだ後、公園に黒人男性が入ってきました。
私たちからちょっと離れたところにある、ベンチに座りました。
何をするでもなく、ベンチに座っていました。
服装はハードだしサングラスもかけてるし、公園には場違いだなぁ、と思いました。
でも、大人の男女が深夜の公園でポイを回し、頭とか股間にぶつけては、「いてっ」「いたたたた」と言っている姿のほうが、場違いだと、後から気付きました。


ところで、上の写真ですが、ポイにも、ただのポイだけじゃなく、ファイヤーポイというのがあるらしいです。
その名の通り、火の付いたポイです。
わたしが今、公園に持って遊びに行こうかどうしようか迷っているのが、友人お手製のポイではなく、ファイヤーポイだとしたら、もっと真剣に考えるべきだと思います。


昼下がりの公園に、ファイヤーポイを持って遊びに行けば、いたいけな子どもたちに、「なんか火の付いたものを回しているなぁと思ったら、それを股にぶつけて燃えていったお姉さん」を見たトラウマを植え付けてしまうことになるからです。


ファイヤーポイじゃなくてよかった、と安心しました。
昼下がりの公園に、心置きなくポイを持って遊びに行けます。