日和りました

10年ぶりくらいに、手紙を書きました。
しかも、2通書きました。
1通は以前通っていた鍼灸院の先生に、もう1通は伯母宛てです。


手紙の書き方の本を見ながら、半日がかりで2通の手紙を書きました。


一瞬のためらいの後、初めて「かしこ」と書きました。


「わたしは女なんだなぁ」と思いました。
初潮を迎えた日よりも、切に思いました。


「拝啓」と「敬具」でもよかったのですが、あえて「かしこ」と書くことで、何かが吹っ切れるような気がしたので、書いてみたら、ほんとに吹っ切れたので驚きました。


 拝啓


新緑のまばゆい季節になりました。
皆様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。
さて、私事ではありますが、先日、道端でおじいさんに罵倒されました。
そのときばかりでなく、私は常日頃から、交通ルールに関して、おじさんやおじいさん、それに男子高校生にまで注意を受けます。
注意というよりも、怒鳴られます。罵られます。人格否定されます。
注意をされやすいこと、また、私に注意をする人たちがみな威圧的なことに関しては、多少なりとも私が女であることが影響していると思うのですが、いかがお思いになられますか。
そんなことはさておき、春とはいえ、まだ冷え込む日もございますので、くれぐれもご自愛ください。


 敬具……いや、かしこ。
あと、「拝啓」取り消し。