ボス猿を見上げ、安心した

尊敬するクリエイターの主催するオフ会に参加しました。
彼に会って、わたしは気付きました。


わたしにはなぜ友達がいないのか?
大勢の人に会ってもなぜその中の誰とも友達になりたいと思えないのか?


答えは、わたしがサル山のメス猿だからです。
サル山について全然詳しくないのでメス猿がボス猿以外の猿にどう接するのかよくわかりませんが、とにかく、わたしはボス猿にしか興味がありません。


ボス猿といっても、会社の社長とかサークルの中心人物とか、世の中にたくさんいる「ボス」ではなく、日本に100人くらいしかいない、日本の「ボス」、日本の「天才」にしか興味がありません。
英語が話せないので、アメリカの「ボス」についてはとりあえず保留です。
「ボス」の性別は男でも女でも構いません。


「ボス猿にしか興味がありません!」と言うと、「お前はなんぼのもんじゃい。それに釣り合う人間なのかい」と反感を買うのは百も承知です。
今まで反感を買いたくないから、他人にこの思いを話さずに生きてきました。


でも気付いたんです。
「お前はなんぼのもんじゃい」と当たり前のように使われるこの言葉が必ずしも適用されるわけではないということに。
サル山で、たくさんのメス猿がボス猿に群がるのを見て、「ブスでバカでメンヘルのメス猿まで、ボス猿に近付いてるよ」と蔑む人はいないはずです。
わたしはメス猿なんだから仕方ないんです。
仕方ないと諦めて下さい。


世紀の発見をしたような気になって、今朝、洗面所で歯を磨いている夫に以上のことを話してみました。
そしたら、「ふ〜ん、そっか。君はグルーピー気質なんだね」とひとことで片付けられてしまいました。
確かに、そう言い換えることもできるでしょう。
自分でサルと名乗るより、あるいはそっちのほうが聞こえがいいかもしれません。


はい。
わたしはグルーピー気質です。