神輿に負け惜しみ

部屋にいたら、外から神輿の音が聞こえてきました。
見に行こうかと思いました。
でも、神輿って、移動します。
焼きいも屋を探すがごとく、「どこだ」「あっちだ」「あっちから聞こえてくるぞ」と、やらなければなりません。
松葉杖をつきながら、必死の形相で神輿を探す、そんな自分の姿を思い浮かべ、断念しました。
遠くに神輿を見付け、不器用なくせにものすごいスピードで松葉杖をついている自分というのも、けっこう怖いものがあります。


「どうせ神輿の上に乗れるわけじゃなし」と、頭の中で負け惜しみを言いました。