もう綱に登り直す必要がない


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筋肉少女帯-サンフランシスコ

サーカスが来ると
二人ドキドキして
「まだぼくは君を」なんて
「きっとうまくいくわ」なんて
綱渡りみたいに

今日はゴールデンウィーク最終日。
晴れ。


一昨日は天才とふたりで新宿御苑に行ったけれど、今日はどこへも行かなかった。
晴れていたけど行かなかった。
「どこかへ行こう」と誘われたけど行かなかった。


天才は下の本に書いてあることに習い、モーニングページという起きたばかりの朦朧とした頭で、毎朝30分思いついたことを書き続けることにより、わたしのことを「好きじゃなかった」「いてもいいけどいなくてもいい」「今までわたしを撮った数千枚の写真にも思い入れはない」という自分の本心に気付いたと言った。
それはいっときの気分ではなく、本当の「本心」らしい。


創作意欲が高まるだけの本かと思ったら、人の人生まで変えてしまうなんて恐ろしい。
「ジュリアさんなんて!!」と泣いてみたけどどうしようもない。


ノートを見返せばいつでも自分の本心を思い出せる天才と違って、モーニングページをやっていないわたしにできることと言えば、ゴールデンウィークにふたりで「としまえん」あたりに行って、「きっとうまくいくわ」なんて勘違いしないことくらいだ。


ジュリア・キャメロン著『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』