桃色遊戯


語彙の豊富な人って素敵だよね。
物知りな人ってかっこいいよね。


ずいぶん前に、JRから地下鉄に乗り換えるために駅構内を歩いていたとき。
隣を歩いていた天才が唐突に、それまでわたしの知らなかった「桃色遊戯」という言葉を教えてくれた。


わたしはそれ以来、『桃色遊戯』という名のホームページを持ちたくて仕方ない。


この『楽しい日記』が、「楽しい」という言葉のイメージからずれているように、『桃色遊戯』には、全然「桃色」じゃないことを書くのだ。
たとえば、西友でベランダ用サンダルを選んでいたら、おじいさんに「これは婦人用かね?」と別なサンダルを目の前に差し出されて、「わ、わかんないです。わかんないです……」と言ってあわてて立ち去ったこととか……


あぁ、今日のあのおじいさんは、どっちだったんだろう?
わたしを店員と間違えて聞いたのか、それとも店員じゃないとわかってて聞いたのか。
わたしはコート着て鞄を持っててもよく店員と間違えられるし、そうじゃなくても知らないおじいさんやおばあさんによく話しかけられるから、どっちだかわからない。


店員だと思って聞いたのなら、「恐れ入りますが、わかりかねます」とか、もっとこう、ちゃんとした敬語で答えなくちゃいけないなぁ、と思って、2度も「わかんないです」と言ったあと、怒られるのが怖くて急いで逃げたんだった。


そう。
そういうことを『桃色遊戯』に書きたい。